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さよならだけど、

さよならじゃない。

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取り壊しが決まった
木造学生寮。
共に過ごした仲間たちの
最後の5日間の物語。

西岡星汰 渡辺佑太朗 松本妃代 三浦獠太
 乃中瑞生 中山翔貴 
中村無何有 コウメ太夫
 後藤剛範 森下能幸 池谷のぶえ 前野朋哉
 草村礼子 平泉成

西岡星汰 渡辺佑太朗 松本妃代 三浦獠太
乃中瑞生 中山翔貴 
中村無何有 コウメ太夫
後藤剛範 森下能幸 池谷のぶえ 前野朋哉
草村礼子 平泉成

原作:『うかうかと終焉』第23回日本劇作家協会新人戯曲賞受賞作 
監督・脚本:大田雄史 

10月13日㊎
テアトル新宿ほか全国順次公開

Trailer予告編

Introduction作品紹介

演劇界重鎮たちが絶賛!

第23回日本劇作家協会新人戯曲賞受賞作を映画化!

大田雄史監督の長編デビュー作となる映画『うかうかと終焉』。本作は大田監督が結成した社会人演劇ユニット、芝熊(shiba-kuma)の旗揚げ作品として出口明と共同執筆した戯曲が原作。取り壊しの決まった学生寮に住む若者達の最後の5日間を描いた戯曲「うかうかと終焉」は川村毅、坂手洋二、佃典彦、土田英生、永井愛、マキノノゾミ、渡辺えりといった錚々たる演劇人が審査員を務めた、第23回日本劇作家協会新人戯曲賞で新人戯曲賞を受賞。若者の心をとらえた舞台は学生劇団を中心に上演されている。

大田監督は京都大学在学中に今年で結成30年目を迎えた京大公認の演劇サークル劇団ケッペキに所属。京都芸術大学、京都女子大学といった他校からも演劇好きな学生が集まり、座長も置かず、すべての団員が公演を企画プロデュースしていく多様な環境のなかで演劇のノウハウを吸収し経験を培う。NHKエンタープライズ入社後に手がけた「若冲vs北斎~夢の天才対決~」(NHK BSプレミアム)で第35回ATP賞優秀賞、ヤングクリエーターを励ます賞経産大臣奨励賞(最優秀賞)を受賞するなど第一線で活躍している。そんな中、母校の学生自治寮“吉田寮”などをモチーフに自身の青春時代を重ねた思い入れのある同名戯曲の映画化が企画され、大田監督自らの手で映画用に脚本を作り直した。

映画『うかうかと終焉』W主演の一人、西島伸太郎役には、「高一ミスターコン2019」及び「男子高生ミスターコン2019」でWグランプリ受賞の快挙を成し遂げ、⽇本テレビ系列ZIP!朝ドラマ「サヨウナラのその前に」の公開オーディションで主演を勝ちとった期待の新鋭、西岡星汰。そして、もう一人の主人公、廃寮に最後まで抵抗する最年長の寮生、美濃部軍平役には初主演映画『野球部員、演劇の舞台に立つ!』(18)や『ゾッキ』(21)、『チェリまほ THE MOVIE~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』(22)、Netflix「今際の国のアリス」「今際の国のアリス2」など数多くの話題作に出演する若手実力派俳優、渡辺佑太朗。二人と寮生活を送った仲間のひとり、児玉香奈枝役には、テレビドラマ「やんごとなき一族」等多くのドラマや映画に出演する注目の若手女優、松本妃代。また、伸太郎の親友でお調子者の前野中吉役には、TBSドラマ「王様に捧ぐ薬指」にレギュラー出演するなど活躍が目覚ましい三浦獠太、伸太郎の恋人渡辺美月役には、モデルとしても活動する現役女子大生、乃中瑞生、少し感覚のズレた寮生の村井均役を2022年に芸能界デビューを果たしたばかりの中山翔貴が好演。1,000人以上もの応募者からオーディションで選ばれた物語の主軸となるフレッシュな若手6人が躍動する‼また、寮生たちを取り巻くキャスト陣には、酒屋の店主役にコウメ太夫、魚屋の店員役に後藤剛範、寮の解体業者役に池谷のぶえと森下能幸、電気屋の女主人、清水テイ役に草村礼子、その孫ショウタ役に前野朋哉、大学の守衛・鈴木役に平泉成といった個性豊かな面々が顔を揃える。

将来への希望と不安、友情と恋愛――廃寮となる学生寮でのちょっぴり切なく、心温まる青春物語。

Storyあらすじ

街なかを自転車で走り抜ける若いビジネスマン、西島伸太郎。空き地を見つけると、つい自転車を止めスマホで写真を撮る空き地マニア。スマホの写真を確認する中で一つの写真に手が止まる。

時は遡り5年前。
5日後に取り壊しが決まっている古い学生寮の1室。麻雀をする美濃部軍平、児玉香奈枝、前野中吉、渡辺美月と興味なさそうに本を読む伸太郎。その日は美月の退寮記念の麻雀大会だった。

翌日は児玉が、その次の日は中吉が寮を出ることが決まっており、一番年上の10回生・美濃部を中心とした仲の良い5人はそれぞれ、恋愛、卒業後の人生、それまでの学生生活、寮でのできごとなど後悔や悩みを抱えながら最後の日々を送る。皆、伝統にならい、寮の壁に想いをこめた落書きをしたため寮を去っていった。

そして、最後まで残った美濃部と伸太郎は――。

Cast出演

Shota Nishioka

Shota Nishioka

西岡星汰西島伸太郎 役

プロフィール

Yutaro Watanabe

Yutaro Watanabe

渡辺佑太朗美濃部軍平 役

プロフィール

Kiyo Matsumoto

Kiyo Matsumoto

松本妃代児玉香奈枝 役

プロフィール

Ryota Miura

Ryota Miura

三浦獠太前野中吉 役

プロフィール

Mizuki Nonaka

Mizuki Nonaka

乃中瑞生渡辺美月 役

プロフィール

Shoki Nakayama

Shoki Nakayama

中山翔貴村井均 役

プロフィール

Mukau Nakamura

Mukau Nakamura

中村無何有引越屋のスタッフ 役

プロフィール

Kana Nakagawa

Kana Nakagawa

中川可菜スミ子 役

プロフィール

Kazuma Daikyuji

Kazuma Daikyuji

大休寺一磨坂田 役

プロフィール

Koume Dayu

Koume Dayu

コウメ太夫酒屋の店主 役

プロフィール

Takenori Goto

Takenori Goto

後藤剛範魚屋の店員 役

プロフィール

Yoshiyuki Morishita

Yoshiyuki

森下能幸解体業者B 役

プロフィール

Nobue Iketani

Nobue Iketani

池谷のぶえ解体業者A 役

プロフィール

Tomoya Maeno

Tomoya Maeno

前野朋哉清水ショウタ 役

プロフィール

Reiko Kusamura

Reiko Kusamura

草村礼子清水テイ 役

プロフィール

Sei Hiraizumi

Sei Hiraizumi

平泉成大学の守衛・鈴木 役

プロフィール

Director’s Statement監督より

京都の東に、百万遍というところがあります。大きめの交差点の名前にもなっている由緒正しい地名です。交差点の南東の一角には低い石垣が連なっていて、そこには様々な立て看板が並んでいました。学生サークルの宣伝やイベントの告知、平和を訴えるものなどです。京都大学にはそういった昔ながらのキャンパスの風景が残っていました。

私はそこで演劇と出会いました。小・中・高と10年間野球に打ち込んできた私にとって非常に刺激的な日々でした。京大には学生が自由に上演できるスペースはなく、ライブや演劇は学生による「自治空間」で行われていました。それが、吉田尞や西部講堂との出会いでした。当時、吉田尞は築100年を迎えようという時期で、木造として最古の学生寮でした。しかし、恒常的に大学から取り壊しと立て直しの要求が来ており、寮生たちが存続を訴え、耐震補強案を出して交渉していました。

私は、ある程度かつての学生運動についての知識と興味があったので、その独特の空気をある種面白がっていました。表現活動のことだけでいうなら、自由でざっくばらんな空間があることが嬉しかったことを覚えています。また、所属していた劇団ケッペキは個性的な集団でありました。団員が自由に企画案を出し、全員で検討するのですが、厳しい指摘が相次ぎ、何週にもわたって企画を練り続けることが常でした。通し稽古にはほとんどの団員が出席し、ひとりずつ意見を述べていきます。ほとんど毎回激しい言葉が飛び交い、真剣そのものでした。2023年の今では、いかに学生同士といえど問題になってしまうぐらいの熱がありました。京都には大学生が多く、他大学の学生とも交流し刺激を受けました。京都芸術大学に名が変わった京都造形芸術大、同志社大、立命館大などなど。その当時知り合った人々の中には、現在プロの俳優や演出家、映画監督として活躍している同世代が数多くいます。

私は就職するにあたり、二度と演劇をやるまい、やってはいけない、と思いました。周囲には強い決意のもと演劇や創作活動を続ける人がいるなかで、私はその道を志すことができなかったのだ、という敗北の思いを抱え、2013年に東京にやってきました。

ところが、私はたった2年で演劇活動を再開してしまいました。テレビの会社で出会った先輩が、演劇の脚本を書きたい、と言っており、色々な話をするうちに2人で芝居を作ることになったのです。その先輩というのが、この作品の原作となる戯曲を書いた出口明です。執筆にあたり、2人で吉田尞や西部講堂を訪れました。ずいぶん早く戻ってきてしまった、と内心思いましたが、気にしないことにしました。

自治空間につきものなのは落書きやビラです。いつのものともわからないメッセージがそこかしこに書かれています。ビラは独特の書体で書かれ、「斗争」ですとか「ベ平連」などの文字が並んでいます。我々は、その壁の落書きは「別れのメッセージ」であり尞の伝統になっている、という架空の設定を盛り込みました。卒業の時の寄せ書きのように。あるいは辞世の句のように。

何か気の利いたことを書きたい、と思う人もいれば、当たり障りのないことを書いて済ませてしまおう、という人もいるでしょう。なかには、その一文に己の才と覚悟が現れる、生半可なことは一文字たりとも書けないぞ、というくらいに気合を入れる人もいるかもしれない。そのことを通じて、別れのときに何を考え、どう行動するかを描けないか、そう考えたのです。

『うかうかと終焉』の初演は、2人の演劇ユニット「芝熊」の旗揚げ公演として、中野駅近くの、地下にある60席くらいの小劇場で上演しました。京都からケッペキの先輩や後輩が見に来てくれました。吉田尞に10年いた演劇関係者も、わざわざ見に来てくれました。ある後輩には「旗揚げなのに卒業公演みたいですね」と言われました。まあ、そういうことだったのかもしれません。

ありがたいことに、この戯曲は日本劇作家協会の新人戯曲賞をいただき、各所の大学生によって上演をしていただく機会も得ました。そしてひょんなことから、今回映画にまでなりました。まったく予想もしていなかった展開に、ただ驚き、感謝しています。

とはいえ、これは物語ですからフィクションです。学生自治尞は重要なモチーフのひとつではありますが、実際の出来事を描いているわけではありません。そもそも、劇中の学生寮は廃寮が決まっています。ですが、吉田尞はそうではありません。退去を命じる大学側に対し、尞の存続を訴える人々が現在も運動を続けているのです。それに、かつてより数は減ったかもしれませんが、全国に残る学生自治尞でも多くの学生が奮闘しているものと思います。実際の学生自治尞に興味がある方は、ぜひお調べになってみてください。彼らはきっと「うかうか」もしていないし、「終焉」もしていないことでしょう。

監督・脚本・原作 大田雄史

Yushi Ota 大田雄史

Yushi Ota大田雄史

1988年生まれ、奈良県出身。
京都大学入学とともに劇団ケッペキに入団し演劇活動を始める。卒業後上京し、 NHKエンタープライズへ入社。2017年、会社の先輩後輩で社会人演劇ユニット・芝熊(shiba-kuma)を結成。第一回公演として出口明氏と共同執筆した『うかうかと終焉』を上演し、第23回日本劇作家協会新人賞を受賞する。NHK『若冲vs.北斎~夢の天才対決~』(NHK BSプレミアム)で第35回ATP賞優秀賞、ヤングクリエーターを励ます賞経産大臣奨励賞(最優秀賞)を受賞。本作が長編映画初監督作品。

Theater上映劇場

※上映時間および詳細は、各劇場へお問い合わせください。 ※前売券は劇場でお求めいただけます。
※劇場情報は随時更新いたします。

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